自腹でエンタメ!

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2007年7月23日 (月)

「NINAGAWA 十二夜」・・・京子

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はい、ここはお江戸の歌舞伎座。
夜の部の開幕前。
「行列・・・」で有名になったM弁護士が、なぜか登場した日。

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「NINAGAWA 十二夜」。
7月は、昼夜同じ演目。
某日の夜の部にて鑑賞。

1Fは、ほぼ満席。

花道下手の席。
学生時代は一幕見席だったことを思うと超奮発。

斜め前の席は空席だしね。

ところが、序幕直前になってオジサマ登場!
身長は163cmくらいだから、問題ないわね。
座ると、座高は人並み以上!?
舞台中央が全く見えず、身体を右に左にと傾け、伸びをしつつの落ち着かない鑑賞になっちゃった。

この「NINAGAWA 十二夜」は、演出家の蜷川幸雄がシェイクスピア喜劇の「十二夜」を歌舞伎の作品として再構築したもの。

2年ぶりの再演だ。
この「NINAGAWA 十二夜」を再演するに当たって、2年前も双子の兄弟の二役を演じた尾上菊乃助が
「もっと歌舞伎的に演じたい」という想いを蜷川幸雄に訴えたためらしい。

「十二夜」のあらすじは・・・
瓜二つの双子の兄と妹が嵐で遭難して生き別れとなる。
この兄と妹を中心とした四人の男女の縺れた恋模様と、それを取り巻く人々の乱痴気騒ぎである。
妹の琵琶姫が女でありながら男装して獅子丸として仕える左大臣を密かに慕っている。
左大臣が片思いの織笛姫は、獅子丸(琵琶姫)に一目惚れする。
さて、本当は女の琵琶姫はこの三角関係をどのように解決するのか?
生き別れになった兄の斯波主膳之助と出会えるのか?


幕開けと同時に、観客席からは「ほ~っ」という感嘆が起こった。
舞台にも観客席がある。
いや、観客席が鏡に映し出されている。
提燈の赤が美しく引き立っている。
が、あっという間に満開の桜とチェンバロの響きが我々を別世界へ引き込む。

蜷川おなじみの幕開けの驚かしの演出では場内がどよめいていた。
本編とは、全く関係の無い演出だけどね。。。
幕開けから場内の照明を落とすという演出が、観客には目新しかったのだろうか?

物陰に隠れている役者の姿が背後の鏡に映るので、観客もその様を楽しんでいた。
鏡を多用した演出は、役者にとって出待ちが難しいし、背後にも気を配らなければいけないし一苦労だろう。
尾上菊五郎が鏡に関するギャグを飛ばしたが、大いに受けていたし、
観客としては、舞台に立った役者と同じ視線で、観客席を眺められるの一興。

観客は、蜷川幸雄の創り出した鏡の世界に否応無く魅了されていく。
蜷川幸雄の演出は、出来のいいときと悪い時があるが今回は★★★。

ラストで斯波主膳之助と琵琶姫が出会うシーンはどのように鏡で演出するのかと予測していて、大はずれだったので、微苦笑した。
鏡による演出に惑わされて、イチバン簡単な方法をすっかり失念していたのだから。

尾上菊乃助自身も意気込みが違うようだ。
尾上菊乃助の男装の獅子丸でありながら女としての琵琶姫の気持ちを露呈する
グラデーションのような声と仕草変化の様に、秘めやかな色気があって実に良い。
顔の顎のラインも娘らしいシャープなラインで、姿勢もスッと天井から糸で吊ったようだ。
姿形も美しい。

尾上菊五郎の硬(丸尾坊太夫)と軟(捨助)ともいう両極端の役のダブルキャストは、観客が菊五郎と判別しかねる程それぞれの役に徹していた。
尾上菊五郎の優美で妖艶な女形も好きなんだけどな・・・。
オヤジだ~。

うわ~~、こんなオンナいるっ!
麻阿役の市川亀治郎が、演技上手!
NHKの大河時代劇とはまた違った趣だ。
女のいやらしさ、意地悪さを小憎らしいほどうまく演じている。

この市川亀治郎と安藤英竹役の中村翫雀との掛け合いは必見!
中村翫雀・・・阿呆役がこんなにハマっていいのか~(大爆笑)
シルブプレ~、マダ~ム。




シェイクスピアの時代には「男が全ての役を演じる」=「オールメイル・プロダクション」スタイルだった。
現在の歌舞伎と同じだ。
そういう意味でも歌舞伎との共通点が見られる。
「NINAGAWA 十二夜」が歌舞伎の演目として継承してほしい。

私がお婆さんになったときに、
「先代は、○○だったねぇ~」って、
尾上菊乃助の演じる丸尾坊太夫と捨助を比較したい。

「NINAGAWA 十二夜」は、歌舞伎役者による歌舞伎に「蜷川幸雄」がトッピングされたと判断したのだが・・・。
浄瑠璃や三味線などの鳴り物は健在。
拍子木の音は、私にとっては相変わらず清新さの象徴だ。
女形って、相変わらず生身の女性より「オンナ」だわ。

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2007年7月17日 (火)

「ファースト・キス」の相手は誰なの?と聞かれた京子

ファースト・キスの相手は誰なの?

そう聞かれたら、答えよう。



「そんな昔のことは忘れた」




映画「カサブランカCasablanca」のハンフリー・ボガートのように。

だって、前世紀だもの・・・。

「額に傷のある例のあの人」は西洋ヤドリギの下だったわ。





7
月からの月9ドラマは「ファースト・キス」

ファースト・キスをデブのお兄ちゃんに奪われたトラウマで、恋愛下手な女の子になった話・・・ではない。
アメリカ在住の心臓に難病を抱える妹が、難しい手術を控え、両親の離婚で離れ離れになって日本に住む兄を訪ねる2ヶ月間の夏の物語。

主役の福永美緒は、「花より男子」で好演した「まおちゃん」こと井上 真央。

心臓に爆弾を抱える難病の主人公のはずだが、こまっしゃくれて、毒舌家で、いたずら好きな悪魔のような妹役がぴったりだ。

この役って難しいな。

「私には時間が無い」と人生に対し半ば厭世観を持っているのが、最後には「生きていたい」と思うまでの心の動きを演じなきゃいけないのだもの。

それに「顔は大したことない」って、兄さんに言われちゃうし、毒舌を撒き散らして憎まれっ子を演じているしね。

(ニトロを携帯している友人がいたから、ちょっとその人を思い出してしまう・・・)





そんな妹と10年も離れて暮らし、妹からのメールにも「字が下手だから・・・」という言い訳で、レスをしない、実にいい加減な元デブの兄・加納和樹に伊藤英明。

「馬面」だとか「元デブ」とか「職なし、金なし、才能なし」、「口だけオトコ」とか「デブでもてなかった反動で発情している」と井上 真央に散々罵倒される悲惨な役。

伊藤英明は、「弁護士のくず」のようなコメディチックなドラマのほうが似合っているので、今回も2.5枚目のちょっとお馬鹿で、妹思いのこの役に期待しちゃうぞ。

カメラマンのアシスタントで、高校からの親友3人と、その親友の家で家賃&光熱費「0」円で暮らしている。

部屋には「グレゴリー・コルベール」のポスターが飾ってあ~る。






このドラマでイチバン楽しみなシーンは・・・

「パグ」と「チワワ」と飼い主のカラミだ。

一家に「パグ」と「チワワ」の二匹!

すごく可愛らしいの。

なんだかわからないわよね。

代官山の一軒家で住む親友3人組、加納和樹(伊藤英明)と、メイクの進藤一流(劇団ひとり)と、スタイリストの二階堂勝(阿部サダヲ)のカラミのシーンが抜群に面白い。

「パグ」と「チワワ」っていうのは、第1回目で、福永美緒(井上 真央)が、加納和樹(伊藤英明)にスタジオで写真を撮ってもらうときに、一緒にメイクの進藤一流(劇団ひとり)と、スタイリストの二階堂勝(阿部サダヲ)3人一緒に写真に入りましょうといって、結局二人を犬扱いしたことに由来するの。

(このままいくと、2人は「パグ」と「チワワ」ってずっと言われそう)

阿部サダヲも劇団ひとりも芸達者だから、必見ものよ。

ひとりさん(自虐的な味のあるエッセイも好きだ)の切ないお顔も大好きだ。

今夜の合コンシーンも、阿部サダヲがDJオズマっていたり、ひとりさんがトイレットペーパーを体に巻きつけていたり、爆笑して、飲んでいたビールを吹き出しちゃった。




まともな考えを持っている人は、医者の高木蓮子(松雪泰子)くらいかな。
松雪泰子は、医者役だからしょうがないが、白衣姿だけでなく私服姿のシーンを増やして欲しい。

兄妹の母親役の福永りえ子(夏木マリ)は大人の女でステキ!!
来日して、兄妹とからむシーンが是非とも欲しい。

アメリカ滞在でも良いが、出演シーンを増やせって事!!

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2007年7月16日 (月)

「ホタルノヒカリ」の「干物度チェック」で干物女予備軍だった京子

干物女予備軍だったよ~。


「干物度チェック」をしたら、チェックが4個。

いまや、山おんなか壁おんなか(外見でほぼ判別できるが、似非山おんなも多い)、そして干物女(外見では判別できない)かって女性陣は、こっそりチェックをしているのではないかな?


夏の連ドラ、NTV系列「ホタルノヒカリ」。


初回の視聴率では「ファースト・キス」19.7%、

「山田太郎ものがたり」17.4%に続く

第3位の17.4%の「ホタルのヒカリ」。

綾瀬はるかが初のコメディに挑戦している。

主人公の名前は雨宮蛍。

(きれいな水と流れる川とありのままの自然がないと生きていかれないのがホタル、伊豆大川のようにね)

しかし、いままでの綾瀬はるかといえば「せか中」とか「白夜行」とか、ひたむきで一途な女性役が多かったのに、「干物女」を演じるとは!!

干物女は「恋愛は面倒臭いからしない」、「恋愛するより家で寝ていたい女」という女。

会社では、仕事はテキパキとちゃんとこなし、ファッションにも隙が無く、 言葉使いも丁寧だけど、家ではジャージ、髪はちょん髷、尻を掻いてつまみ片手にビールをプシュッ、週末はまっすぐ帰宅、休日は食っちゃ寝と、ONとOFFが極端に違う主役の干物女の雨宮蛍を美人の綾瀬はるかが演じている。

良くぞ、この仕事を引き受けたものだ。

偉いっ!!

去年のカレンダーがぶら下がって散らかった部屋の縁側で、新聞を被って寝ている女性なんているのか、ほんとに?

いい男と知り合いになるより弁当が大事!!

抱き枕を抱いて畳を転がって悶えるんだもの。

中学生の運動会のようなジャージ姿で「よっこい しょういち」とか「がっつ いしまつ」とかオヤジギャグを連発するんだもの。

言葉使いまで、「はいよ」、「はいはい」、「いただきまんぼう」って、こりゃなんだ?

OFFの蛍には、大爆笑!!
オヤジギャグは、参考にさせていただこう!

で、そんな雨宮蛍がなぜか会社の部長の、超几帳面な高野誠一 (藤木直人) と一軒家に同居することになる。

「きょわい」とか「きもい」とかチョイ古い言葉を駆使し、蛍のことを「どっこいしょういちさん」と呼び、缶ビールの正面を向けて冷蔵庫に並べるうざいオトコだ。

「寝る間も惜しんで現役バリバリでデートしない、既に枯れている、女として終わっている女、一緒に暮らしても大丈夫な女」は「干物女」だと蛍に名づけた張本人がこの高野誠一。

几帳面すぎるから別居するんだ~って毒付いちゃった。





綾瀬はるかのようなチャーミングな美人が「干物女」を演じると、誰でも「干物女」の部分がありそうって納得してしまいそう。

そういえば、うちの会社にも、仕事は抜群にできて、ファッションにも隙が無い28歳の帰国子女が「ここ半年くらい、部屋を掃除したことないんですぅ~❤。合コンも嫌いっ」って告白したっけ。
一瞬アタマの中が空白になったもの。
「生物が誕生する前に掃除しなさいよ。合コンはあえてすることは無いけどね。というか、誘われてばっかりなんじゃないの?」って小声で答えた。
そうしたら「だって~面倒じゃないですか~、それだったらパソコンで遊んでいたいもの」 ですって。

他にも、3時のお茶も我慢して、遊びの誘いも残業も全て断り、定時の5時になると即帰宅、自宅で冷えた缶ビールをぐびっと飲む喉ごしを唯一のタノシミとしている独身のお姉様もいるしね。


私も、「日曜日は台風上陸カモしれないぞ。電車も止まるぞ」とばかりに、スケジュールを空白にして、ハーフパンツにTシャツ、メイクは下地とリップグロスのみで、宅配便のお兄ちゃんが来たときには眼鏡でごまかしたっけ。
家でゴロゴロしている時には楽な格好でいたいものね。
で、ペットのいんこちゃん達と久々に遊んでいたのさ。
やっぱ、蛍に共感しちゃうわね。





で、綾瀬はるかが演じるところの干物女に突然訪れた恋の予感…。

相手は見る角度によって可愛くもかっこよくも、クールにも見える手嶋マコト (新人の加藤和樹。JUNONスーパーボーイコンテスト出身)だけど、雨宮蛍の彼に対する分析もオヤジ目線。

なぜか、こいつは椅子で寝ている蛍にKISS!! 

それも唇だ!!
(役得ですな~)

蛍ならずとも「なぜ、唇にキスをする」って思ったワイ。
「もうれつあたろう」とか「妊娠してしまうかも」とか「今世紀初のキス」とは言わぬが、三十路姉さんとしても「こりゃ、キスの基準が変わったのかいな?」と思ってしまったワイ。

で、こんな文体になってしまった!!



蛍の会社の先輩の山田姐さんが取引先の欧米人と「ご挨拶のチュウ」を「ぶちゅう」と大きな音を立てて交わすシーンをみて、焦ったもの。

欧米人でも友人レベルなら、普通はほっぺたに軽く「ちゅ」ではないか?
もしくは、ほっぺをスリスりさせるかな?
(「ボルベール」では「ぶちゅ~~」って大きな音を出してよだれがくっつきそうな濃厚なKISSを交わしていたけど・・・)

「キスは惚れてる女にするものだ」って、高野誠一 (藤木直人)が言ったときには正直胸を撫で下ろしたよ。



最近駅の階段を昇ったときしかドキドキしたことがない蛍。
 
手嶋マコトとのデートでは、
つり橋効果でドキドキ感を演出するっきゃないぞ~。
手っ取り早いぞ~。






干物女の対極にいる『ステキ女子』は、近場にいないな。
クールビズになったらメイクもクールビズとばかりにスッピンで出社する社員がいる会社だもの。(スッピンでも美人だけどね)
「干物女」もどきは多数潜在しているはずよ。
ユニクロでブラキャミソールを販売したのはそれだけニーズがあるからよね。(でも私は買ってないよ~)



それにしても、日本家屋に1人(+α)住まい、畳、床の間、縁側、庭があって、池、獅子おどし・・・
いいな~
憧れるぞ~。
私も、箸袋の賃貸契約書に
甲「貸してね♡」→乙「い~よ♡」、
契約期間;甲「ずっとね♡」→乙「い~よ♡」で庭付きの日本家屋を貸してくれる人がいないかしら?


あっ、「干物度チェック」してみたいならば、NTVのホームページか、原作者の「ひうらさとる」様のサイトでチェックしてね。

念のため「ステキ女子チェック」もあるからね。


面倒なの? 


もうそれだけで、「干物女」の資格十分よ。


それでは、特別に。。。


《干物女度チェック》
□ 自分のブラのサイズを知らない。
□ メールの文章がやたら短い、または返事が遅い。
□ 「めんどうくさい」「てきとうに」「ま、いーか」のいずれかが口癖。
□ ほつれたスカートのすそを、しばらく両面テープで留めてたことがある。
□ 酔っ払って粗大ごみの家具などを持ち帰ったことがある。
□ 健康番組をみながら、「へぇ~」「なるほど~」などと相槌をうちがち。
□ 靴下、毛糸のパンツ、ジーンズの一気脱ぎをしたことがある。
□ 自ら恋愛体質という女の子が友達にいたことがない。
□ 恋愛体質って体質は、医学的にありえないだろ~って思う。
□ たまに海外旅行に行きたいけど、成田まで行くのがめんどうで挫折。
□ 元彼(片思いも含む)で、名前や顔を思い出せない人がいる。
□ 一ヶ月以上、仕事や家族関係以外の男と10分以上しゃべっていない。
□ 正直、これをチェックするのが面倒くさかった。
□ 正直、質問をチェックしながらもたいして気にしていない自分がいるのに気がついた。

ドキドキする?

これだけ書くのは、「面倒くさかんむり」

<診断結果>
4個以上は干物予備軍、
8個以上は完全に干物女、
12個以上は修正不可能な干物女。

「休日はノーメイクでノーブラ」や「最近ドキドキしていない」人も、要チェック!



さあ、みんな、明日は、どうする?

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2007年7月15日 (日)

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」で必死の思いをした京子

いや~、だいぶ大人になっちゃったのね。

親戚のおばさんのような面持ちだ。

1999年に初めてその存在を知り、2001年にスクリーンで初登場した時は、わずか10歳のあどけない坊やが、いまや17歳。
すっかり大人びてしまったハリー・ポッター。

台風を迎える豪雨の最中に、「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」の先行上映会に行ってきた。

11日に公開されたアメリカでは、4,480万ドル(約55億円)という過去最高の興行収入を記録ということで、期待に胸を脹らませて映画館へ向かった。

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は、シリーズ5作目の作品である。このシリーズ4人目の監督は、イギリスTV界出身の、デビッド・イェーツ。
長編映画初デビューだ。

ホグワーツ魔法魔術学校の5年生となるハリー(ダニエル・ラドクリフ)たちは、大人への第一歩の思春期を迎えている。
年頃となったハリー、ハーマイオニ、ロンたちは、厳しい現実に直面し、大きな転機を迎える。初期の作品と比べると、魔法によるファンタジーさよりは、ハリーの内面の葛藤などや、前作で復活した宿敵ヴォルデモート卿との熾烈な戦いを予感させるダークなシーンが多い。

初っ端からホグワーツ魔法魔術学校を退学処分とされそうになるのだから・・・。

今回は、非常にユニークなキャラクターが登場する。
魔法省からホグワーツ魔法魔術学校へ派遣された「闇の魔術に対する防衛術」専任教師のドローレンス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)だ。
口角を上げてニコッとし、優しそうなソフトな声と穏やかそうな雰囲気を持つ小太りのおばさん教師。
全身がピンクで包まれている。
シューズもピンク。

指輪もピンク色が使われていて、マネキュアも当然、ピンク。

ある夫婦のお笑いコンビを思い出してしまった。

さらにシュガーポットの中のシュガーも淡いピンクと徹底している。
当然、オフィスも壁からカーテンから絨毯と、何から何までピンクづくめ。
壁一面に飾られた猫皿は、様々な種類の猫が動き回り、猫好きには羨望の的であろう。

ピンクの上着の胸にはこれまたピンク色の猫のブローチを付けていたり、(ピンクブローチはとにかく猫)と、このアンブリッジのファッションが権力を拡大するごとにピンク色がショッキングに色濃くなっていくのを見ているだけでも面白い。

この愛らしいピンクと猫を愛するおばさんは、一皮剥けば、野獣の如く獰猛で横暴な子供嫌いという裏の顔を持っている。
原作ではブスな性悪として描かれた役だが、イメルダ・スワントンは独善的でストイックなドローレス・アンブリッジの性格を、ユーモアを込めて見事に演じている。イメルダ・スワントンの好演が無ければこの作品の面白さは半減しただろう。さすが、ベネチア映画祭主演女優賞受賞、アカデミー賞ノミネート経験のあるベテラン女優だ。


そして、ニューフェイスがもう1人。
「ダンブルドア軍団」の主要メンバーの1人のルーナ・ラブグッド役のエバナ・リンチだ。
人目でファンになった。

いうなれば唯我独尊的。

自分にも他人にも正直な自由人。

クールで、さもすればエキセントリックと判断されかねない性格のルーナ・ラブグッド役に、エバナ・リンチはぴったりはまっている。
彼女のことは全く知らなかったので、改めて調べたら、今回の「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」がスクリーン・デビューらしい。
公開オーディションで15,000人の中から選ばれたそうだ。
ハーマイオニ(美貌に磨きがかかっていた!)は小さなピアスを付けていたが、この初登場のルーナは大きな赤に近いオレンジ色のピアスをしているので、要チェック!

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2007年7月12日 (木)

「ゾディアック」はイケル!! 京子

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「犯人は、@Φ☆じゃないのか?」

面白い!!

興奮する!!

ハマル!!

思いがけない収穫の作品。それは「ゾディアック 」

この映画は、「エイリアン3」、「セブン」、「ファイト・クラブ」などの作品を手がけた デヴィッド・フィンチャー監督の最新作である。

映画のチラシのデザインや解説を斜め読みにして、「暗号解読の映画」、「単なる謎解き」の映画だと思っていた。

暗号の解読なら紙と鉛筆が欲しい、それならば劇場で見なくともDVDレンタルで間に合わせようと思っていた。


が、それは大きな誤解であった。

興行成績ランキングなど気にせずに、今すぐ劇場へ行って鑑賞すべき作品である。

「ゾディアック」は、
1960年代後半、アメリカのカルフォルニア州で実際に起こり今なお未解決の連続殺人事件を題材に、事件の解明を追い続け、謎解きにとり憑かれ、人生をも狂わせていく人間模様を描いている。

ゾディアック事件は、
円に十字のシンボルマークを記した殺人の声明文を新聞社に送り、添えられていた暗号文の解読に一般市民までが熱中するという劇場型殺人である。
犯行の声明文を送られた新聞社の記者エイヴリー(ロバート・ダウニー・Jr )や風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ギレンホール )は暗号解読に興味を抱き、またサンフランシスコ市警のトースキー刑事(マーク・ラファロ デイブ)と ウィリアム・アームストロング刑事(アンソニー・エドワーズ)が証言や遺留品などの手がかりを求めて事件を追い続ける。
彼らは、ついに有力容疑者を追い詰めたかに見えたが・・・。


「ゾディアック」という作品名は、この犯人が新聞社「サンフランシスコ・クロニクル」や警察に送りつけた殺人の犯行声明文に「Zodiac(ゾディアック)」という名前をサインしていたことに由来する。
本来、ゾディアックとはヨーロッパでは黄道十二宮を意味する。また、スイス時計工房のゾディアック社も有名である。

原作はロバート・グレイスミス氏のノンフィクション『Zodiac Killer』。




上映時間157分と長時間にも拘らず、その長さを感じさせなかった。

ゾディアック事件を捜査中のタースキー刑事をモデルにしたクリント・イーストウッド主演の「ダーティ―・ハリー」も作品中に登場する。

前半で繰り広げられる殺戮シーンは、銃撃の度にウッとうめき、目を背けたくなるほどに、しつこく丹念に再現している。
特に殺人者が弱者の女性の方を完膚無きまで叩きのめすシーンは、背筋が凍る。
男女ペアの場合、なぜか女性のほうが先に殺されるのだ。
妊娠中の女性には刺激が強すぎる。

ましてや殺人の動機が判明していない。
ゲームなのか?
殺人快楽症なのか?

「私は殺人が大好きだ。面白くってたまらない」

だが、私にとって、この作品の面白さは、後半部分にあった。
ゾディアック事件を執念的に追っていくうちに、ゾディアックから死の脅迫状を送られ、三流新聞社の記者に成り下がっていまや人生を崩壊しつつあるエイヴリーに、グレイスミスが「ゾディアック」事件の出版を勧めるところからだ。

あくまでも新聞社の風刺画家として、暗号解読好きとして、安全圏内に居座っていて物申すグレイスミスに対し、「お前が出版すればいい!」とエイヴリーが怒鳴りつけるシーンからだ。

「安楽椅子探偵」(Armchair-Detective)が、足を使って現場へ赴き、縺れた謎を紐解く。

「図書館」という自分の得意な領域から、トースキー刑事に自らの仮説を披露し、信頼させ、犯行現場の管轄の警察に自ら赴く。

パズル好きが、最後の一コマを埋めるために夢中になるように。

グレイスミスは、身の危険も顧みず、時には自らを囮とし、無謀といえるほどに、失念に謎の解明に挑む。
そしてついには生活の全てをこの「ゾディアック」事件の解明に費やし、家族関係をも崩壊させながらも、犯人像にジリジリと肉薄していく。

「罠かもしれないよ。好奇心をむき出しにするのは止めようよ。1人で犯人を追わないで! 」と、スクリーンに向かって叫びたくなる。

犯罪捜査のプロの刑事トースキー達ですら、容疑者が浮かび上がったかと思いや捜査への不当な妨害によって燃え尽き、擦り切れてしまったにも関わらずだ。

トースキー刑事の陰なる協力を得て、グレイスミスは警察の管轄権の境界をしなやかに乗り越えてゾディアック事件のパズルを寄せ集めていく。

謎を謎として残しておきたくないから・・・。



抑えた映像が、なおさら事件を追う人々が抱える生活と執念を鮮やかに描ききっている。

もう一度、言う。
「ゾディアック」事件は、未解決のまま現在に至っている。

しかし、生存者に面(メン)が割れているのに、なぜ捕まらないのか?
警察の管轄権が事件解決の阻害要因なのか?
重要容疑者は状況証拠ばかりで、確固たる証拠の裏付けが無かったからか?



だったら・・・と、エンドロールが終わり、館内が明るくなると同時に、一緒に鑑賞した友達と「犯人は、警察関係か軍の関係者・・・@Φ☆じゃないのか?」、「あそこの伏線があったから・・・」と意見を戦わせあった。

ウィリアム・アームストロング刑事を演じたアンソニー・エドワーズが、「ER緊急救命室」のマーク・グリーンだったことは二の次だったくらいに。
(髪型で男って変わるのね~。ERでのマークはスキンヘッドだったもの)

「ハリウッドランド」も実際に起こった事件を元にした映画だ。
TV番組のスーパーマン役として有名なジョージ・リーヴス(ベン・アフレック)の死亡を元に、映画で有名になれなかった役者の悲哀と、映画会社の重役の心の闇を描いている。

「ゾディアック」と「ハリウッドランド」を、【実話を題材にした映画】という共通点から二作品を比較するのも面白そうだ。

ランチを2食抜いても是非とも映画館で「ゾディアック」を観よう!

客席は、殿方ばかりだけどね。


イケ面が、登場しなくても楽しめる映画=「ゾディアック」!!

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2007年7月 6日 (金)

「ボルベール」の「ペネロペ・クルズ」の女力に脱帽!!

『ボルベール<帰郷>

~公開記念トークショー~

7/7()13:40の回の上演後と16:50の回上演前。

東京・銀座の有楽座にて

長谷川理恵様のトークショー開催決定!!


母と娘との絆について考えさせられる「帰郷(VOLVER)」。

「オール・アバウト・マイ・マザー」、「トーク・トゥ・ハー」のペドロ・アルモドバル監督による作品。

女性賛歌三部作の最後を飾るにふさわしい作品。

カンヌ国際映画祭最優秀脚本賞を皮切りに、名誉ある賞を続々と受賞している。


「トーク・トゥ・ハー」でのあざやかな赤が印象的だった映像や、女性の持つ美を崇拝しているかの如くのワンカット、ワンカットにすっかり参っていた私。


これは、是非とも「帰郷(VOLVER)」初日に鑑賞せねばなるまい。


ましてや、“ラ・マンチャのたくましいお母ちゃん”を演じるために
“女っぷりのイイ女”ペネロペ・クルスが「付け尻」まで付け、
尚且つ、6人の女優全員がカンヌ国際映画祭最優秀女優賞獲得という快挙を成し遂げたとあっては。

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