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2007年9月28日 (金)

オフサイド・ガールズ

男もすなるサッカー・ワールドカップ観戦といふものを、女もしてみむとてするなり。


の、はずだったのに~~~。

オンナは男と一緒にサッカー観戦ができない。

だったら、男に扮するしかないっ!!

ルール違反をしなければ、サッカー・ワールドカップの観戦ができない。



まずは、晒しを胸にガッチリ巻いて、

肩パッドを入れて、

帽子を目深に被り髪の毛を隠し、

眉をぶっとく凛々しく描き、

髭をつけて、

ペインティングをして、

ぶ厚いレンズのメガネを架けて、


腕を前後に振り、大股で歩く。

がに股なら、さらに良し。

思い切ってウエスタン・スタイルもいいかもしれない。

ジャンゴ~

男に扮するのは結構難しいぞ。

男モードにシフトチェンジをするのは実に難しい。

わが日本には幾多の先例があるというのに…。

エンタメ・ポチでは、宝塚の男装の麗人には到底なれないし、

「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」の

掘北真希ちゃんの様に可愛いオトコの子にもなかなかなれない。


どちらも、「種が違う」っていうくらいエンタメ・ポチとはかけ離れている。

Photo_2

いや~、しょっぱなからドキドキしながら見入っていたぞ。

「オフサイド・ガールズ」

「オフサイド・ガールズ」は、イスラム教の戒律の厳しいイランでの話。

モスクでの礼拝の時間でも、男と女は、部屋が違う。

公共の場では男女別々でなければならない。

結婚式の披露宴を男女別々に開催することもあるらしい。

当然の如く、女性は「女性による女性のための競技場」でしかサッカー観戦もできない。




日本でも、

戦前は「男女七歳にして席をおなじゅうせず」と言われたり、

修験場の山岳や相撲の土俵など女人禁制とされている場所が今だにあるけれど、

サッカー観戦はできるよね。

日本の女の子だって、イラン国内でサッカー観戦をしたじゃない!

どうして私達はダメなの?

生で観戦したいっ!

試合の臨場感を味わいた~い!








イスラム共和制のイランで、

サッカー大好き少女達が、

いかにしてサッカーワールドカップ出場をかけた戦いを観戦しようとするか。



策を練る。

男になりすまそう。


これっきゃない。


で、「オフサイド」。




でもね。

どんなに化けたつもりでも、モロ女の子。

それも、断トツ、キュートな女の子。


サッカー競技場行きのバスの隅っこで、ちんまりと座っている。

いつ、ばれるの?

どうやって、ばれるの?

って、いうか、既に女だってばれている。

ダフ屋には足元を見られてチケット代をぼられるし、

「あとちょっとで競技場」というところで、自爆。。。。


まあ、中にはどうみても男としかみえないという子や、

悪知恵を働かせたツワモノもいるけれど。。。




兵士達にあっけなく御用となる。

捕まってもタフな女性陣。

へこたれずに、警備の兵士にあれやこれやと、交渉。。。

試合を見たいがために奮闘努力と相成るが。。。。

壁伝いから聞こえる試合の熱狂の歓声をBGMに繰り広げられる 
警備の兵士達と逮捕された女性達の交流がユーモラスでもある。


「なんだか一寸おかしいぞ」と、
矛盾を感じつつも、法規を遵守しなければいけない立場の兵士だが、

なぜ女性が男性と一緒にサッカー観戦ができないかという理由を、

「トイレに書いてある(下品な)落書きを、女性に読ませたくない。

応援しているときの野次(罵詈雑言)を女性に聞かせたくない。

自分の妹に、男性と一緒にトイレに入るなんてことをさせたくない」

と、述べている。



汚濁に満ちた世の中を女性に体験させたくないのかしら。

単なる男尊女卑ではないことが伺える。



あっ、この映画は、大昔のイランの映画ではないのだ。

2006年、ドイツW杯への出場をかけたバーレーン戦を開催した

テヘランのアザディ・スタジアムってことになっておる。



実際の試合をしているスタジアムでロケを敢行するという

ドキュメンタリー的な手法によって臨場感を演出している。

これでもか、これでもかと、次々と繰り広げられるドラマは飽きさせない。



キャストは全員が素人!!

(本当なの!?)

誰もが  実にパワフルで魅力に溢れている!



監督は、
ジャファル・パナヒ監督。

イランの女性を描き続けてきた監督だ。

「白い風船」でカンヌ映画祭カメラドール、

「チャドルと生きる」でベネチア映画祭金獅子賞、

この「オフサイド」で、監督、製作、脚本、編集を手がけ、

ベルリン映画祭銀熊賞を受賞した。



世界に名だたる映画祭の賞を受賞し、

イランを代表するといっても過言ではない名監督だが、

どの作品もイランでは未公開らしい。

エンディングに描かれた、歓喜の声に満ちたテヘランの街を彩る喜びに満ちた人々、

そこに一体化しようとする喜び一杯の女性達の姿が微笑ましい。

イラン人の未来を担っていくのは、この作品で描かれたような、

活き活きとして、逞しくて、ユーモアに満ちた女性達だろう。

原題は、「オフサイド」。

オフサイドって、
「サッカーの試合で、
競技者がボールおよび後方から2人目の相手チームの選手より相手側のゴールラインに近い場所に居て、プレーに干渉したり、相手チームの選手に干渉したり、その位置に居ることによって利益を得たと主審が判断した場合には罰せられる」ってことよね?

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ーお願いだから、試合を見せて!。ー ☆cast-------------------------------------- シマ・モバラク・シャヒ サファル・サマンダール シャイヤステ・イラニ  ☆crew------------------------------------ 監督:ジャファル・パナヒ 脚本:ジャドメヘル・ラスティン  ☆ストーリー-------------------------... [続きを読む]

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